私はここにいるのにあなたはいない
繰り返すため息がまたひとつ
虚しさの霧を生み出す
目の前に あなたの近くにいるのに
近づけないのは
強固なルールがあるから
ああ あなたのいる場所が霞んで見える
悲し過ぎて心の中から
ほんわりした安らぎが浮かび上がるのは
あなたに会えない所為なのか
それとも
約束を果たせない私の非力さからか
ただただ私は
降りしきる雪空を見上げる
悲しみの現実を見ないように
あなただけを映すように
涙が凍らないうちにこの思いを託す
風に乗せて 彼に届きますように
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