ILLEGAL CIRCUIT

固く閉ざされてる 重い扉の向こう
真紅の鎖また 自由を奪ってくよ
この嘘の身体と 嘘の心縛る
私を支配する 「誰か」の声がする
 
ただ傷つけること ヒトから奪うこと
ただそれだけが使命 ただそれだけが意義
何の疑問持たず ずっと従ってきた
「誰か」の声だけが 私を導いてた
 
意志と鼓動が 誤動作をする
また苦しみが来る 一体何故なのか
もしも私が今 ヒトだったならば
流れない涙も また流れるだろうか
幾つもの願いも 嘘ばかりなら
私の存在も また嘘なんだろうか
この命令にもまた 逆らえないのか
高ぶる気持ち スパークする身体


街行く人たちを 無性に妬んでる
擦れ違う人影 ただ踏んでいるだけ 
皆微笑い合ってる 永遠に続くように
終わりが来るなどと 考えもしないで
 
初めから私が 本当にヒトならば
いつもこんな風に 微笑みあえるのか
初めから私が 本当にヒトならば
きっと君と一緒に 語り合っただろう

今の望みが 嘘ばかりなら
この意志すらもまた 設計図の通り
この苦しみすらも インプットされたモノ
それともこれは何 私だけの感情
ただ命令の通りに 動く筈なのに
どこかで抱いた 切ないモノは何?
君を守りたい 力を持ってでも
また妨害が来る 「身体」のプログラム
それならば何故 今までに無かった
感情と言うもの 持ってしまったのか
苦しみと疑問で 回路がショートしそう
高まる気持ち 突き上げる衝動
 
 
 ヒトと同じように 
魂は無いけど
芽生えた「気持ち」は
嘘なんかじゃない

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