私が高校一年生の時のことです。
私の高校は、当時(今はどうかは知りませんが)の恒例で、淡路島に合宿に行くことになっていました。
そして、合宿一日目。
私は、浜辺で白い小石を拾いました。
ですが、友人は、
「そんなの拾ったらアカンって。何か憑いてるかもしれへんから」
と言って来ました。
ですが、霊とか何とかよく分からなかった私は、それを無視して、合宿の部屋にそれを持ち帰ったのです。
その日の深夜。
パーン、パーンとしきりに音が部屋中に鳴り響いています。
けれども、同室の生徒は全く起きませんでした。
それを聞いて、私は、鬱陶しくなり、
『あーーー、これがラップ音って言うやつね。・・・わかったわかった、明日石手放すから静かにしてよ』
と、音に対してこう心の中で答えたのです。
すると、しばらくしてその音は消えました。
翌日、その小石を部屋の窓から地上に落としました。
きれいだったのになあ~と思いながら・・・でも仕方有りません。
以降、そのラップ音が鳴ることはありませんでした。
後に、河原や水辺、海辺などで拾った石には、成仏できない霊が憑いていることがよくあると知りました。
あの白い小石にも、何者かが憑いていたのでしょう。