人気イラストサイトについて思う事
イラスト・東陽子 illustration:Yoko Higashi
人気イラストサイトについて思う事。
共通点見つけた・・・
それは、サイト内に既成作品のファンアート(いわゆる版権作品)が割に多いと言う事。
オリジナル作品のサイトなんて、よほどの有名人で無い限り(いわゆるプロとか大手とか)、カウントが回らないのね。
今更知ったのかとか言われそうだけど、あえて。
ね、
こういう人たちってさ、いつオリジナル作品描くの?
まあ、おかげさまで?、殆どファンアートは描かない私の所は、海外アート投稿サイトの「deviantART」の中でも、カウントがそれほど回ってない方だけどね。
まあ、人気作品を描いてみました、と言う人の所は人気キーワードで難なく?ヒットするだろうし、それにつられて、ファンアート作者の注目度も結構上がると思うけど。
このジャンルを描くためだけに、私のイラストサイトは存在する!プロにならなくてもいいから趣味で続けたい!と言う人は除いて、自分のオリジナルの描き方(絵柄)を認知して欲しい、プロになりたい!と言う人は、この辺真剣に考える必要があると思うね。
別に、同人を否定してる訳じゃないよ。
でも、別の人のサイトで、「そろそろ自分のオリジナル作品を描かないと、元々の自分の表現が出来なくなる」っていうコメントがあったけれど、もっともだと思ったわ。
出版社における新人の採用についてもつくづく思うけど、私みたいなアナログ志向(CGも使えるけれどCGだと表現が充分に出来ないので、アナログよりラフな感覚でしか使っていない)なんてもう、今じゃどこの出版社も受け付けない風潮があるのはちょっと。
まあ、電撃系とか、あの辺は最初からこう言う所だと分かってるから、あっさり他の候補を探せるけれど。
でも、ずっとアナログで来ている既成作家でさえ、T社の新書判のある小説の挿絵が、不自然に「デジタル化」させられてて、異様に思わされたこともあるし。
他の所(C社・出版社の老舗の一つ)ではそれまで通りのアナログなのよ。おかしくない?
その、老舗の出版社・C社でも、CGマスターのデビューが激増しているので、問い合わせてみると。
「そちらではCG使う人がよくデビューしていますが、CG使わない人は採用しないんですか?」
「いえ、最近、CGを使うイラストレーターさんが多いので、それで採用させて頂いてるのですが」
・・・これは嘘だね。
同社で出版されている単行本をずっと見てきてるけれど、既成作家以外は全員、CGマスターだよ。
まあ、あくまでイラストレーターを選ぶのは小説家だから、こればかりはどうしようもないけどね。